一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
あっという間に見えなくなって、そんな必死な姿にホッとした。
あとは私にできることは何もない。
でもきっとあの2人なら、、と週明けの報告を楽しみに帰る支度をしていると隣の部署に愛しい姿が戻ってきた。
急いでバックを持ってそんな彼に駆け寄る。
「陽介さん、お疲れ様っ、、!」
「悪い、随分と待たせたな。」
課長である彼の週末は、人以上に仕事量が多い為忙しい。
随分と疲れた顔をしていたのに、目が合うと目を細め柔らかく微笑む。
その顔を見れただけで週末の溜まった疲れも一瞬で吹き飛んでしまうのだ。
彼は一度頭を優しく撫でると、きょろきょろと誰かを探しているような仕草をする。
「そういえば、片瀬知らないか?営業先から戻ってきてる筈だが業務報告が見当たらないな。もしかしてまだ戻ってきてないのか?珍しいな。」
「ううん、片瀬くんなら戻ってきたよ。でも直ぐに出て行っちゃった!あれだけ真面目な片瀬くんがそれを放棄するほどだから、、よほど大事な用なんじゃないかな?だから今日は大目に見てあげて、、?」
「真由がそんな事を言うのは珍しいな。、、さては柏木さん関係か。」