一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


勘のいい彼は直ぐに分かってしまう。




「、、バレちゃった?だって片瀬くんが自制するのが限界だっていうから、つい行かせちゃった!ごめんなさい。紗江の事になるといつも必死で、なんだか眩しかったなぁ〜。だから紗江の為だと思って今日は許してあげて?その代わりに今日は私が遠慮するから。ね?」

「遠慮って?」

「今日、陽介さん凄く疲れてるでしょう?ふふっ、顔見れば分かるよ〜?だから今日のデートは遠慮します。私がいたら陽介さんゆっくり出来ないだろうから。私は顔見れただけで十分だもん!」








そう言って彼に一瞬抱きついて彼の温もりを感じる。




そして彼が気を遣って抱きしめ返してくれようとするのを感じ取って素早く離れた。

じゃないと優しい彼に直ぐに甘えたくなってしまうから。














「じゃあまた週明けに!」



本当は名残惜しいけどそんな顔を見せてはいけないと笑顔を貼り付けてその場から立ち去ろうとしたが、何故か勢いよく体を引き寄せられた。


そして彼の温もりに包まれる。












「結構態度で伝えてきたと思うけど、真由は俺の事、何にも分かってないんだな、、。」




普段聞かないような寂しそうな彼の声に驚いて顔を上げると、切ない表情をしていて胸が締め付けられる。


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