一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
「っ、、陽介さん?」
「真由は顔を見れればそれで満足か?たった一度抱き合っただけで本当に満足?」
「そ、そんな事ないけどっ、、陽介さん疲れてるでしょ?だから負担を掛けたくなくて、、。」
初めて自分から好きになった人。
だからわがままを言えば嫌われてしまうかもという不安がいつだって付きまとう。
年上で大人な彼に見合う女になりたい。
私さえ子供っぽいわがままを我慢すれば、常に自分を磨いて飽きられなければ、彼の側にいられる。
そう思い黙り込んでいると、ため息が聞こえる。
「真由の気持ちは、よく分かった。」
その突き放すような言葉と共に抱きしめられていた体が離された。
その一瞬で驚くほど身体が氷のように冷えていくのが分かる。
呆れられた?
何か間違ったの?
彼との楽しかった幸せな時間はこれで終わり?
こんなにも好きなのに、、?
涙が溢れそうになって、慌てて俯いて一歩下がった。
優しい彼に別れたくないと泣くなんて卑怯だ。
そう分かっているのに涙を止める事が出来ずに頬へと伝う。