一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


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「っ、、、っ、、!」



真っ暗な空に稲妻が光ってようやく現実に引き戻された。





小学生の頃に下校途中で雷が目の前の家に落ちて、火事が起きた。

直ぐに消火されたがその時の燃え上がる炎を鮮明に覚えていて、それから雷がトラウマとなってしまった。




それからはその地を這うような雷鳴を聞くだけで体が震え上がってしまうのだ。

普段ならこれだけの土砂降りだったら雷が鳴る事も予想出来る筈なのに、そんな事にも気づかないほど私は冷静じゃなかった。





大人になるにつれ少しずつ免疫がついてきて1人じゃなければ、もしくは建物の中にいればある程度は耐えられるようになっていた。


しかし土砂降りの中、1人飛び出してしまった。






慌てて耳を塞ぎ周りを見渡すが、時間が遅い為周りには殆ど人の気配は無い。

どこか屋内で雨宿りをしたくても、傘もささずにずぶ濡れの状態の私が行けるとこなんてない。










震える手でポケットから携帯を取り出した。



このままここで耳を塞いで座り込んでいる訳にもいかず、せめて弟の誰かに迎えに来てもらおうとボタンを押すが画面は真っ暗なまま。


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