一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
きっとこの雨で壊れてしまったのだろう。
本当にもう、、何もかも駄目な自分に失望する。
雨に打たれて、雷に恐れて、道端でいい大人が小さく縮こまって動けない。
本当に情けない。
そして何よりも、、彼を深く傷つけしまった。
あんなに優しくしてくれたのに、私を初めて〝女の子〟として扱ってくれていたのに、、、それなのに私は彼を傷つけるばかりだった。
もう合わせる顔がない。
彼に好きでいてもらう資格なんて私にはない。
電源の入らなくなった携帯を握りしめていると急に身体が浮いた。
「っ、、、!?」
『っ紗江さんっ!!!!!!!』
する筈のない1番会いたい人の声がする。
あんなに嫌だった雷の音も雨の音も一瞬で耳に入らなくなった。
『紗江さんっ!?!?こんなにも濡れてっ、、!傘が無かったんですか!?それとも何かあったんですか?!?!』
今、聞こえるのは焦ったような彼の声だけで視界に入るのは必死な彼の表情。