一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
そう叫んだ彼は、私を抱き寄せ包み込むように抱きしめた。
それはもう身体が軋むくらいに。
『、、紗江さんが俺を好きになってくれる、、こんな夢みたいな事が起こるなんて、信じられないんです。夢なら覚めないで欲しいと心から願ったのは、、生まれて初めてです。』
大きな彼の身体が小刻みに震えていて、そんな姿に胸が締め付けられて思わず彼の身体を力一杯に抱きしめ返す。
「夢なんかにしないで?だってこんなにも暁人くんの事が好きだから。こんな風に自分をコントロールできないのは初めてなの。っ年上なのに情けなくてカッコ悪い私だけど、、暁人くんの恋人にして、、?」
『ありがとうございます、、紗江さん。こちらこそ、宜しくお願い致します。』
彼と想いが通じ合って晴れて恋人同士になった。
嬉しさで涙も止まり、幸せを噛み締めるように長い間抱き合っていると彼が身震いをした。
そこで2人雨の中、ずぶ濡れである事を思い出した。
私は彼のスーツのお陰でそこまで寒くはないが、彼はこの雨のせいで体温が奪われているのだろう。