一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
やっぱり、はしたないと思われたのだろうか。
折角両想いになったのに、、もう駄目になってしまうの?
彼といると感情の起伏が激しい。
会社を飛び出した時はもう苦しくて何も考えられなかったのに、想いが通じ合って彼に抱きしめられていた数分前は幸せに満ち溢れていた。
そしてまた直ぐに苦しくなった。
今までこんなに息が出来ないほど苦しくなる事なんて無かったけど、それでも関係が壊れそうになったらそれを恐れて自分を偽っていた。
でも彼は、本来の私を好きだと言ってくれた。
だったら嫌われる事を恐れて偽る事をしてはいけない。
彼の事が本当に好きだから、今の自分の気持ちを正直に伝えなきゃいけないんだ。
磨りガラス越しに彼に声を掛けた。
「、、暁人くんは怒ってる?それとも私の事をはしたない女だって思った?こ、こういう所っ、、暁人くんは慣れてるんだろうけど、私は慣れてないし!まっ、、ましてや自分から入ろうとした事なんて初めてで!だからっ、、その、、暁人くんが嫌だったなら、、出よう?私、暁人くんに、、き、嫌われたくないっ!!」
そう本音を叫んでから俯いた。