一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》



『紗江さんの事を大事にしたいのにっ、、こんなドロドロした気持ちで貴方に触れたくないのに、、、っ、、。』






壁についている手に力が入っていくのが分かって、思わずその手に自ら触れる。


それに驚いた彼は、ようやくこちらに視線を向けてくれた。







彼を真っ直ぐ見つめて言葉を掛けた。












「、、、それはいけない事なの、、?好きだから触れたいって思うことは。私は、、暁人くんに触れたいって思うよ、、。」



そう言ってゆっくり彼の唇に自分の唇を重ねた。












大事に想ってくれるのは嬉しい。

でもそれ以上に好きな相手に求められる事ってとても嬉しい事だから。







するとされるがままだった彼から突然後頭部を勢いよく引き寄せられ、噛み付くようなキスが返ってきた。

こんな情熱的なキスをされたのは初めてで、どう返していいのか分からずされるがままに彼のキスを受け入れる。





それでもうまく呼吸が出来なくて、必死に口を大きく開け酸素を求めるが直ぐに塞がれてしまい酸欠を起こしてしまう。

徐々に力が入らなくてなって膝がガクガクと震えてその場に崩れ落ちそうになった瞬間に彼に抱きかかえられた。

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