一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》



そして私を抱えたまま、浴室から出て部屋のベッドへと真っ直ぐ進む彼。


長身の私が男性から抱えられる事なんて初めての経験で、少しパニックになってしまう。









「あっ、、暁人くん、、重いでしょうっ!?お、おろして!自分で歩くからっ、、!」

『こんなに軽いのに何を言ってるんですか?ちゃんと食事はしていますか?心配になる程の軽さで正直驚いています。それに足腰が立たないのでしょう、、?』




そう言って目を細める彼は、とても妖艶でその瞳で見つめられると身体の体温が一気に上昇する。


ベッドへと優しく降ろされると彼から直ぐに覆いかぶされ、キスが降り注ぐ。







彼とのキスは甘くて優しくて、でも少し強引で情熱的でそんなキスに翻弄される。





『紗江さん、、可愛いです。』


キスの合間に何度もそう呟いて私の固まった心まで優しく溶かしていく。







彼の唇が離れていき、長い長いキスが終わりを告げる。

唇はキスし過ぎて腫れているような感覚がしてビリビリとしている。



ボンヤリと彼を見上げて視線を向けると、いつのまにか上半身が露わになっている。

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