一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
そして気づけば私も下着姿になっていて、いつ脱がされたのか分からないほど彼のキスに溺れていたのだと思い知らされた。
正直、自分の身体にはコンプレックスがある。
長身の私は、小さくてふわふわしている訳でもなく胸が豊満な訳でもない。
それでも下着は昔から可愛い色やデザインが好きで、服を脱がされたら〝こんな下着はお前のイメージじゃない〟と言われた事だってある。
だから恋人が出来たら、下着も普段とは違うものを選んで身につけていた。
でも彼とは今日、恋人同士になった為こういう事になるなんて予想もしていなかった。
彼にジッと見つめられ、一気に現実に引き戻される。
慌ててシーツを手繰り寄せ、全身を覆い隠す。
「っ、あんまり、、見ないで、、?」
『何故ですか?』
「だってこういうの、、っ似合わないでしょう?イメージじゃないって、、暁人くんも思ったでしょう、、?」
『、、〝も〟という事は誰かにそう言われた事があるという事ですか?』
地を這うような低い声で呟くと、覆っていたシーツを奪い取られそのシーツをベッドの下へと投げられた。