一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
「あき、、っ片瀬くん?!」
『、、もしかして紗江さんは俺と結婚するのは嫌ですか?』
悲しそうな表情を浮かべ俯いてしまった彼に慌てて声を掛ける。
「そ、そんな訳ないっ!、、っけど、、まだ付き合い出したばかりだからもっとお互いの事を知ってからがいいのかなって、、。」
『、、、わかりました。では〝2人の中だけの婚約者〟というのはどうでしょう?』
「2人の中だけの婚約者、、?」
『何か約束が欲しいんです。だから本当の婚約者のように誰かに公言する事はしません。紗江さんが本当の婚約者になってもいいというまでは。、、、今は無理でも生涯、紗江さんと居られる約束が欲しいです。』
そんな風に真剣な縋るような瞳で見つめられたら、頷くことしか出来ない。
「うん、、じゃあ2人の中だけでね、、?」
『っ、、ありがとうございます。早く俺の事を知ってください。そして次に求婚した時には頷いて、ここに指輪を送らせて下さい。』
そう言うと私の左手を取ってその手の薬指にキスを落とした。
まるでお伽話に出てくる王子様のような仕草に赤面してしまう。