一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
嬉しくなって顔を合わせて笑いあっていると、背後から大きめに手を叩く音。
振り向くとそこに居たのは先程まで一緒だった真木さんで、呆れながら声を上げた。
「こんな所で何を集まってるんだ?もうすぐ始業時間だろ。持ち場に戻れ。」
「あ!真木さん!!!婚約おめでとうございまーす!!」
「ありがとな。俺らの事はいいとして、そこの2人の事はあんまり騒がず優しく見守ってやれよ?」
「はーい。」
「よし。じゃあ解散。」
鶴の一声とはまるでこの事で真木さんの〝解散〟の一言で皆各々の部署へと戻っていった。
「じゃあ片瀬、俺らも行くぞ。今日は回る所が多いからな。」
『はい。それでは紗江さん、また終業後に。約束通り一緒帰りましょう。』
「う、うん。」
私の返事を聞くと満足そうに微笑んで一度頬を撫でると営業課の方へと颯爽と消えて行った。
私も顔を仕事モードに切り替えてから後から来た真由ちゃんと庶務課へと向かって仕事を始めた。
気持ちが通じ合うと面白いくらいに仕事が捗る。
先週のモヤモヤとしてなかなか集中できなかったのが嘘みたいに、あっという間に今日の業務が終了した。
隣も真由ちゃんも同様に同じタイミングで仕事が終わったようだ。