一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》



すると無言でお酒を飲み続けていた彼がその声がけに反応して、ようやくジョッキから手を離した。






『、、そうですね。よく知っています。お2人とも仕事にとても責任感のある方で、それでいて気さくで紗江さん同様にとても温かくて優しいご両親ですよ。日本に戻ってからまだ一度もお会いしてはいませんが、、昔から憧れの夫婦像です。将来、柏木家のような賑やかで明るい家庭を築きたいと思っています。』





私の両親の事をそんな風に思ってくれていたなんて知らなくて、なんだかとてもくすぐったい。






「へぇ〜。それで柏木さんが弟達の親がわりなのか。通りで面倒見が良いはずだな。それに賑やかなのも想像つくな。」

「いやいや、それなら暁人くんのご両親もでしょう?お会いした事はないけど、きっと素敵なご両親なんだろうなぁ〜。」

「じゃあ柏木さんは片瀬と違って緊張するよな?相手の親に会うのは、何気に勇気いるか『紗江さんを会わせるつもりはありません。』













真木さんの言葉に被せて彼が呟いた。





それがあまりにも冷たい声で、思わず聞き返す。



「、、え?暁人くん、今なんて?」







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