一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
『、、泣かないで下さい紗江さん。』
「っ、、ごめっ、、んねっ!!私、今までっ、、暁人くんを、、傷つけてきたよね!?ごめんねっ、、本当にっ、、ごめっ、、!」
『何故、紗江さんが謝るんですか、、、?怒られて呆れられて幻滅される事をしたというのに、、。』
私の涙に戸惑いながらも頬に手を伸ばして、優しく涙を掬ってくれる彼。
こんなにも色んなモノを抱えていたのに、今だって自分の事よりも私の心配してくれる。
その優しさに胸が熱くなって、もう、、抱きしめられずにはいられない。
「っ暁人くんに怒る訳ないよ!?呆れる理由だって何もない!!!!呆れられるのは私の方だよ。何も気づいてあげられなくてごめんないっ、、!」
『呆れていないって、、てっきりこんな事を話したら嫌われてしまうとばかり。じゃあ、、何故泣いて、、?』
「っ、、涙が止まらないのはっ、、暁人くんが強くて、、、誰よりも優しいから!!!話しにくい事なのに話してくれてありがとうっ、、!これからは何でも話して、、?私達はいずれ結婚する仲でしょう?だから1人で抱え込まないで、、これから2人でっ、、!」
勢いよく抱きついた私に、ただされるがままだった彼が私の言葉を聞くと痛いくらいに抱きしめ返してくれて泣きそうな声で小さく呟いた。
『、、ありがとうございます、、紗江さん。本当に、、ありが、、とうございます。』
あんなに大きい彼の身体が小刻みに震えていて、今は少しでも彼が安心してくれるように抱きしめ返すだけが精一杯だった。