一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》

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目を開けると外が少し明るくなっていた。

彼の震えがなくなるまでと抱きしめ続けていたら、いつのまにかそのままベットに横になって2人して眠ってしまったようだ。




隣には未だに抱き合ったままの彼が小さく寝息を立てている。


初めて見る彼の身防備な姿に嬉しくなって、ついじっと眺めてしまう。









〝会わせるつもりはない〟と言われた時は本当にショックだった。

でもその理由を聞けば納得もできる。












きっと暁人くんはお父さんを許せないんだ。


だから両親はいないと言ったのだろう。





実際に暁人くんの過ごしてきた辛い過去を知らない私には何とも言えないけれども、本当に彼のお父さんは〝愛人の子〟だという事を理由に冷たく厳しく接していたのだろうかと疑問に思う。

気に掛けていなかったのなら、わざわざ引き取ったりするだろうか。





それに代々続く大手貿易商社の1人息子であった人が、奥さんも居たのにも関わらず暁人くん以外に子供が居なかったのは、何か理由があるのではと思ってしまうのだ。

本当に愛人を作るような人ならば、他に女性や子供がいてもいい筈。




でも血を分けた子供は彼だけ。

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