一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
もしかしたら仕事が終わってからボンヤリし過ぎて時間が経ったのかもと時計を確認すると庶務課の定時の時間だ。
でも営業はそうはいかない。
一応〝定時〟という時刻はあるものの、それ通りに帰れる事はまず無い。
それなのに、、もう終わっただなんて。
彼が嘘を付く筈もないのに、信じられなくてもう一度確認してしまう。
「、、本当に?」
『はい、終わりました。』
目を細めて微笑むと、手を差し伸べられた。
『仕事量としてはいつもよりは多かったですが、凄く仕事が捗りました。早く紗江さんと報告に行きたくて、、頑張りすぎました。早速、行きましょう。2人で報告に。』
「うん。」
就業時刻も過ぎているし、2人とも滞りなく業務は終わらせた。
まだ社内で少し人目も気にはなるが、ここからはプライベートだと差し伸べられた彼の手を取る。
「お、ご両人お帰りですか〜?」
パソンコを叩いていた隣の真由ちゃんから冷やかされたが、開き直って笑顔で答えた。
「うん。今日は2人で実家に報告にいくの。まだちゃんと付き合う事を家族に言ってなかったから。」
「そっか〜!だから今日はいつもに増して燃えてたのね!あの量だったのに通りで定時で終わらせた訳だ。じゃあ、行ってらっしゃーい。」
「行ってきます!また明日ねっ!!」