一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
笑顔で真由ちゃんに別れを告げて、2人手を繋いで会社を出た。
会社を出てから直ぐに実家には2人で行くと連絡を入れておいた。
突然2人で来てビックリさせてしまうといけない。
それと折角だから実家で夕飯でも作ろうかと食材を買い込んで近くのコインパーキングに車を停めて実家へと向かった。
互いにスーパーの袋を一つずつ持って空いた片手は固く繋いで実家までの道を歩く。
こうして彼と歩くのは学生の頃以来だ。
テストの期間中にたまたま帰る時間が重なった時はこうして横を歩いて帰宅した事もあったが、あの頃は手を繋ぐ事なんて考えられなかった。
恋愛対象外だった可愛い弟のような存在だった彼。
それが今では大人へと成長した私の恋人。
歳下なんてありえないとあれだけ豪語していたのに、家族に紹介するような存在となった。
今更だけど、その事を家族はどう思うだろう。
そんな事を考えいると、あっという間に実家へとたどり着いた。
玄関を前にして少しだけ緊張する。
それでも固く握った手は離さない。
一度深く深呼吸をしてからチャイムに手を伸ばそうとした時、後ろから聞き慣れた声。