一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


もしかしたら視線を向けたように見えただけだったのかもと首を傾げていると母が突然呟いた。







「あ!こうしてはいられないわ。あの人にも電話を入れておかないと。折角なら皆んな居た方がいいものねっ!うんうん。」



そう言って何処かへ電話をかけ始めた。










「もしもし、あなた?今日は紗江から〝嬉しい報告〟があるみたいだから帰って来れる?、、ええそうよ!だから高速飛ばして帰ってきて?じゃあね。」




携帯を仕舞うとこちらへニッコリと微笑む姿を見て、確信した。
















母は気づいているのだと。







やはり母には敵わない。



彼も同じように思ったらしく、困ったように優しく眉を下げた。








『、、さすが知恵さんです。何もかもお見通しですね。電話は清彦さんでしょうか?』

「うん、、お父さんだと思う。まさか家族が勢揃いするとは思わなかったなぁ。反対はされないとは思うけど、、流石に少し緊張しちゃうね?」

『俺は嬉しいです。本当にご家族全員に報告が出来るなんて思ってませんでしたから。それに、、もし仮に反対されたとしても紗江さんに相応しい男だと認めてもらえるまで何度でも伺います。』

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