一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
女3人でキッチンに立つのなんて、きっとこれが初めてだ。
今日は父まで帰ってくるとなると、作る量も半端無い。
気合いを入れる為に腕まくりをしてから料理に取り掛かる。
帰りが遅い時は母に変わって大家族分の料理をしてくれているであろう綾ちゃん。
流石に手際がいい。
「綾ちゃん、凄く手際がいいね!」
「そうなの〜!!綾ちゃん料理上手だし!家事も率先してしてくるから本当に助かってるのよ〜。なかなか居ないわよ!?こんな可愛くて出来た嫁なんて。」
「お義母さん大袈裟ですっ、、!お義母さんとお姉さんに比べたら私なんてまだまだです。」
「そんな事ないよ。本当に綾ちゃんは可愛いし、慎一のお嫁ちゃんが綾ちゃんだから安心して一人暮らしも出来てるしね?いつも弟達をありがとうね!」
「、、私も幸せです。温かくて賑やかな慎ちゃんの家族の一員になれて、、ずっとこんな風に3人で料理するの憧れてたんです。だからっ、、またこんな風に3人で料理がしたいですっ、、!」
少し恥ずかしそうに、でもとても嬉しそうにはにかむ綾ちゃんは本当に可愛くて抱きしめたくなるほどだ。
私だけが勝手に劣等感を感じて壁を作っていただけだったんだと改めて感じた。