一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


確かに彼も社会人になって久しぶりに私の前に現れた時にそんな事を言っていたが、彼が学生の頃は私に好意を持っているなんて感じたことはなかった。

それなのに弟達それから母や父でさえ、呆れたようにウンウンと頷いている。









唯一、困った表情を浮かべている綾ちゃんに助けを求めて視線を向けると目が合った瞬間に更に眉を下げた綾ちゃん。



「えっと、、暁くんがお姉さんの事が好きだったのはちまたでも有名でしたし、なんというか、、その、、、他の女性とお姉さんとで接する態度には差がありましたから結構分かり易かったかなっ?、、と。あ!でもお姉さんはそういう場面を見る機会が無かったから分からなくても仕方なかったのかもしれませんっ!っ、、ね?!慎ちゃん!!」





綾ちゃんの必死すぎるフォローもなんだか虚しく感じてしまう。

何故ならば他の家族からは呆れを通り越して冷たい視線を感じるからだ。








第一に、ちまたって何?!



ここら近辺じゃ知らない人はいないって事?!


彼の気持ちに気づいていなかったのは私だけで、なんだか私が全て悪いみたいな言われ様。












流石に家族にここまで言われると、今まで全く意識していなかった彼に申し訳なくなってきて落ち込んで俯く。



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