一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
すると突然、彼の手が伸びてきて優しく頬に触れる。
『でも、、今はもっと幸せです。こうして夢に見ていた紗江さんに触れる事が出来て、俺の事を好きだと言ってくれて、その上大切な家族にまで紹介してくれる日が来るなんて思っていませんでしたから。、、ありがとうございます、紗江さん。俺も貴方の事が世界中の誰よりも好きです。生涯、ずっと側に居て下さい。』
「暁人くん、、。」
彼の顔を見ると自然と心が落ち着く。
そして同時に心が温かくなる。
こういうのを人が〝安心〟と呼ぶのなら私は今まで恋人に〝安心〟を感じた事など無かった。
いつも何処かで不安で落ち着かなくて、自分を偽って本来の自分を隠してきた。
そして何かに怯えて相手の顔色ばかり気にして、、だから安心なんて求めた事なんてなかった。
彼みたいな相手を心から安心できて、生涯ともに過ごす運命の相手と呼ぶのだろうか。
私にとって彼こそが〝運命の相手〟
だから彼から離れていかない限り、この手は絶対に離さないと心に誓う。
頬に触れた彼の手を取り、両手で握りしめる。
「こんな私で良ければ、ずっと側にいるよ。こちらこそ、宜しくお願いします。」