一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》



そう言って微笑むと、彼の顔が近づいてきて互いの額がコツンと優しくぶつかる。











『ありがとうございます、紗江さん。』

「こちらこそ、、こんな私を好きになってくれてありがとう。」










ピッタリとくっついていた額が少し離れ今度は唇が触れそうになった所で、大きめの咳払いが聞こえた。

何事かと咳払いの方に意識を持っていくと、ニヤニヤとしている両親と真っ赤な顔で俯いている綾ちゃん、それから顔を背けている弟達の姿が。












そこで完全に今の現状を思い出した。

ここは実家のリビングであって尚且つ家族が勢揃いしていて、2人の事を報告していた最中だった。








それなのに、いつのまにか2人の世界に入ってしまって完全に周りが見えていなかった。


真っ青になって目が合うと、本日何度目か分からない深いため息を漏らす慎一。














「、、完全に俺らの存在忘れてるだろ。仲が良い事は結構だけど、さすがにそれ以上の事は2人の時にしてくれ。、、昔からの親友と姉のそういうのは、、、な。」

「もぉ〜!慎一ってば硬い!!!硬すぎ!!!良いじゃなーいっ!何だかチャペルウエディングの誓いのキスみたいで素敵だったじゃな〜い?あ!分かった!!、、自覚ないみたいだけど慎一は何気にお姉ちゃん大好きなシスコンだからやっぱり見たくないみたいな?」

「は?俺シスコンじゃないし。」





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