一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


資料室へとたどり着き、中へ入ると一気に緊張感が緩んで壁にもたれかかった。













さっきの一連の出来事はなんだったのだろうか。


的場さんの謎めいた発言。

そして彼の〝婚約している〟という衝撃的な言葉。









彼と付き合いだしてすぐ、婚約者では嫌かと問われた事があった。


でもあの時、私がもっとお互いの事を知ってからと言った事で2人の中だけの婚約者という事にはなっている。

その時に彼は誰にも口外しないとハッキリと言っていた。





実際、彼はその後も誰にも口外していないし私の両親にも結婚の意向は示しても口外はしなかった。


それなのにここにきて何故?と疑問に思う。










正直な所をいうと、、嬉しかった。


再会してから数ヶ月経つが近くにいる事で見えていなかった嫌な部分もみえてくる時期。

それなのに今も結婚を意識し続けてくれていた事に安堵する。



あの場を治める為だとは思うが、内心はその言葉に浮かれてフワフワしてしまう。

























その後、社内が私達の話題でもちきりになっていたなんてこの時は知りもしなかった。


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