一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
自分にはやたら自信のない彼女。
何故だれもその魅力に気づかないのかとイライラする事もあったが、彼女の魅力は自分だけが知っていればいいと思っていた所もあった。
しかしそれも、もう限界がきてしまった。
恋人になれたからといってそれがゴールなんかではない。
少しは牽制になっても例え恋人がいると分かっていても、奪いにくるものは大勢いる。
特に無自覚な彼女には男が群がる。
自分だってそうだ。
日本に帰ってきて、例え恋人がいようとも奪うつもりでいたのだから。
そして目の前のこの男も。
「、、君と婚約していたとは思わなかったな。彼女もいよいよ人妻か。」
『そうです。ですから早々に諦めて下さい。』
ここで怯んだら負けだと分かっている。
だから強めな口調で言い放つ。
すると男は悲しそうな表情を浮かべた。
「自惚れかもしれないが、彼女には好かれている自覚があった。もっと早く決断していたら、、ダラダラと続いていた関係を終わらせていたら間に合ったんだろうな?今さら後悔しても遅いよな。、、流石に結婚となれば諦めるしかない。さっきは言えなかったが、彼女に〝おめでとう〟と伝えておいてくれないか?」
『、、伝えておきます。』
「悪いな。彼女の事は全力で幸せにしろよ。」