一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


大事だからこそ離れた方がいいのでは?という思いとは裏腹に早く自分だけのものにしなければという思いも日に日に強くなっていく。








その2つの強い思いの狭間に揺さぶられ、未だにプロポーズを出来ずにいるのだ。

情けないにも程がある。

















そしてもう一つプロポーズを躊躇している理由はあの男の存在。


血の繋がりがあり、戸籍上〝父親〟にあたるあの男に彼女を会わせたくない。







あの男との約束を果たし、晴れて自由な身となったからには結婚もいつ、誰としようとも自分の自由だ。

だからあの男に結婚の許しを乞うことも報告も不要。






しかし真面目な彼女の事だ。


きっとそれでは結婚はしてはくれないだろう。












今回の事でもう引っ込みはつかなくなった。


彼女をあの男に合わせる以外、道はない。


















そう思うと気が重くて動けなくなった。






嫌な思いをさせてしまうだろう。

心ない言葉に深く傷つけてしまうかもしれない。






















それでももう、、彼女を手放す事はできないのだから。











前に進むしかない。



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