一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
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資料室から戻り、仕事に取りかかった。
最初の方はまだ良かったものの、時間が経つごとに何故か周りからの視線が痛い。
悪意のある悪い視線ではないが、あまりいい気持ちにはならない。
それでも気づかないフリをしてどうにか仕事をやり切って逃げるように勢いよく立ち上がると隣の真由ちゃんから裾を引っ張られた。
「ちょっと紗江!今、自販機の前で聞かれたんだけど、、片瀬くんからプロポーズされたって本当!?なんでも2人が婚約してるって当人からそう聞いた人がいるって。朝そんな話してたから当人って紗江じゃないでしょ?てことはそんな話を広めてるのは片瀬くん?」
「えっ!?!?」
つい声を上げてしまい、一気に周囲の視線がこちらへ向いてしまった。
そんな周囲からの視線から逃げるように慌てて真由ちゃんの手を引いて部署から飛び出した。
空きの会議室を探し、その部屋へと真由ちゃんと一緒に逃げ込んだ。
ふうとため息を吐くと苦笑いした真由ちゃんの声が耳に響く。
「、、そんなにビックリしたって事はやっぱりデマ?まさか日中にプロポーズなんてしないだろうし、デマだろうなぁ〜とは思ってたけどね?」
「プロポーズはされてないよ。、、でもその場を収める為に〝婚約してる〟って的場さんに向かって片瀬くんが言ったのは間違いないんだよね、、。」
「何!?その面白そうな展開は!?!?」