一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
そんな彼の父親に向かって声を上げた。
「それでもっ、、!彼の側に居たいのです。お2人からしたら私は我儘を吐き散らす聞き分けの悪い子供にしか見えないかもしれません。そんな事はっ、、分かっています。」
グッと彼の手を握って一度深呼吸した。
『紗江さん、、、?』
不安そうにこちらを見つめる彼に一度微笑んでから真っ直ぐに前を見据えた。
「分かっていても譲れないものはあります。大企業の御令嬢よりも彼の事を絶対に幸せにしてみせます!!彼を1人になんてしない。寂しい思いも悲しい思いもさせない!私は彼の事が誰よりも好きだから。だ、だから!!決して私から彼の側を離れる事はありません。何があっても絶対にっ、、!!!!」
そう言い終わってハァハァと肩で息をしていると私と冷たい視線を送っているであろう2人の間に立ち塞がるように彼の大きな背中が映った。
『お願いではありません。これは報告です。あなた方になんと言われようとも俺は彼女とっ、、『好きにしなさい。』
彼の言葉に被せるように彼の父親が言葉を発した。
それはあまりにも小さく何と言ったのか聞き取れない程の呟き。
『、、今何と?』
彼も同じだったようで戸惑ったように聞き直した。