一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》





触れる指先も荒々しくて、優しいキスも愛おしそうに私を呼んでくれる声もなく私達は服は着たまま素肌が触れ合う事なく繋がった。


部屋に響くのは服と服が擦れる音とベットが軋む音と荒々しい吐息だけ。








果てては繋がりを繰り返し、欲をぶつけるだけの愛のない悲しい行為に涙が止めどなく溢れる。












意識が朦朧とする中、唯一分かる事といえば彼を私が傷つけてしまったんだと言う事。


彼の気持ちを尊重してあげられなかった。











どうしてもこれで最後にしてほしくなかった。





でもそんなの私のエゴでしかない。




和気藹々と賑やかな温かい家庭で育った私と全く違う家庭環境で育った彼。












家族に向ける思いも当然違う。



それを彼に押し付けてしまったのだ。

だから普段穏やかな彼をこんなにも怒らせてしまった。











自業自得とはまさにこの事。















彼がもし、またいつも通りの彼に戻ってくれたのなら、まず1番に謝ろう。









、、、許してくれるかな?



またいつもみたいに名前を呼んで笑ってくれる?












涙でボヤける中に見た彼の表情は酷く歪んでいて、それを最後にゆっくりと意識が遠のいていった。


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