一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》

それが彼と過ごすうちに本来の自分を取り戻したみたいに目の前の景色が変わって輝いて、遅すぎる青春を過ごしているみたいだった。



、、でも今日でもうそんな青春も終わり。

























彼の匂いに包まれたこのベットに眠る事どころか、この部屋だってもう2度とくる事はない。





2人で選んだあのソファーにも並んで座る事も。




明け方まで繋がって何度か寝坊して〝社会人失格だね〟って笑いながら手を繋いで走る事も、もう、、、。



















思い出に浸りながら涙を流し続けていると、ふとおかしいことに気づく。













あれ、、?


昨日って何処にいた?







病院を出てから彼を酷く傷つけて怒らせて、、それから?




記憶が確かならホテルの一室にいた、、筈。









必死に体を捻って辺りを見回すとよく知った風景。






どうして彼の部屋に、、?



それとも昨日のは夢だった?









いや、そんなわけ無い。

実際に身体は動けない程憔悴し切っていて、声を上げ過ぎたせいで喉が痛くて声もロクに出ない。


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