一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
『紗江さんっ、、本当にすみません、、何度謝っても許されない事ですが、、本当に、、本当にすみませんでした。』
酷く表情を歪め、苦しそうに謝罪を繰り返す彼。
『あの人への醜い感情や抑えられない苛立ちを紗江さんにぶつけるような事をしてしまって、、本当にすみませんっ、、!正直、自分が怖くなりました、、自分でも知らない自分がいる事に気付かされて、、血は争えないんだと分かって、、自分が悍ましく思いました。こんな自分では紗江さんには相応しくないと。、、嫌いになりましたよね、、こんな俺を、、。』
そんな事ない。
彼は何も悪くない。
私が彼を傷つけてしまったから。
そうハッキリと伝えたいのに声が出なくて、涙が流れるばかり。
『っだからっ、、離れなきゃいけないと分かっているんですっ、、!』
〝全然分かってない!〟
『紗江さんが離れたいなら離れます。』
〝離れたくない!!〟
『僅かな時間でも紗江さんと同じ時を共有できてとても幸せでした、、。』
〝過去なんかにしないでっ、、。私はこれからもずっと暁人くんと一緒に居たいだけなのに〟
声にならない思いは彼には届かなくて、どんどんと悪いへと向かっていってしまう。