一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


また悲しそうに俯いてしまった彼に声を掛ける。





「どう、、して?」

『どうしてもです。あれだけの事をしておいて、、。自分が怖いんです。だからっ、、!』

「お願いっ、、!来てっ!!!!!!」









彼の言葉を遮って、これでもかと言うほどに声を上げた。

普段あまり声を荒げない私に驚いたのか、彼はビクッと肩を上げて大股で一歩前へと踏み込んだ。






ようやく彼に手が届く距離になり、力のある限りに必死で引っ張り彼の首にしがみ付いた。






『紗江さんっ!?何を!?!?!?』



急に抱きしめられた事に慌てふためく彼の耳元に枯れた声で思いを訴える。









「傷つけてっ、、ごめんねっ、、!!私は大丈夫だから、、だから離れないで!!!!勿論、、本音を言えばあの時は少し怖かったし、お父さんとは和解して欲しい。あれで最後になんてして欲しくない。でもっ、、!それが暁人くんを傷つける事になるならもう、、いいから。お願いだかは離れないで、、?暁人くんが好きなの。今もこれから先も、ずっと暁人くんと居たい。、、だから、、。」

『一緒にいても、、?こんな俺が側にいても、、いいんですか、、?またこんな風に自分を制御できずに傷つけてしまうかもしれないのに、、、?』


< 308 / 456 >

この作品をシェア

pagetop