一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
震える声で小さく呟く彼に更にギュッとしがみ付いた。
「うんっ、、!だって暁人君のこと、大好きなんだから!!!!」
ダラっと下へ垂らしていた彼の両手が少し遠慮気味に私の身体全身を包み込むように伸びてきて、それに対して更にしがみ付く力を強めると、それに応えるかのよう強く抱きしめ返してくれた彼。
それが嬉しくて、長い間互いに無言で抱きしめ合い続けた。
それから彼はポツリポツリと経緯を教えてくれた。
意識の無くなった私を一晩中ホテルで抱き続け、朝の退出時間となりようやく我に返ったと。
それから意識のない私を抱えてこの部屋まで連れて帰ってきた。
夕方になっても死んだように眠る私に不安に襲われて、外で休日在宅病院に電話をしたり、コンビニに食べられるものを調達しに行っていた。
それで外から戻ってきた所で、私が起きた所に遭遇したんだそうだ。
何か落ちる音がしたのはその袋だったらしい。
結局その日は日も暮れていたこともあり、そのまま彼の部屋で連泊した。
お風呂に入って気づいた無数のキスマークと手首や足首にある痣に驚いた。
きっと彼はこれに謝っていたのだとその時にようやく気付いた。
こうして少しのよそよそしさを残して、怒涛の週末は終わりを迎えたのだった。