一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
「庶務課は今、人手不足で大変だろう?盲腸で入院中の主任が抜けた穴はデカイ。」
「、、抜けた穴?確かに主任は今入院中ですが完治されたらお戻りですよね?」
「それなんだがね、ここだけの話そのまま退社が決まったんだ。なんでも他にも病気が見つかったとかでね。しっかりと治療に専念したいそうだ。先程本人とご家族から連絡があったんだよ。」
「えっ!?主任が退社っ、、!?!?そんなっ!!!!」
急な事態に驚いて声を上げてしまった。
2つ歳上の先輩でとても仕事が出来る人だった。
人望も厚く、みんなから頼られる存在。
結婚した後はとても幸せそうでよく奥さんや子供の事を嬉しそうに話してくれた。
そんな主任がどうして、、?
ショックを隠しきれずにいると、ポンと肩に手を置かれた。
「大丈夫。治療すれば必ず完治する病気らしいから。彼の事だ。直ぐに社会復帰も出来る筈だよ。だからそんなに気に病まない方がいい。」
「そう、、だといいのですが、、。」
「それで本題なのだが、、、君に〝主任〟を任せたいと思っているんだ。どうかね?」
暫くその言葉の意味が分からずにフリーズしてしまう。