一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
「柏木くん?」
名前を呼ばれ、はっとなった。
私が主任、、?
そんなまさかっ!
「、、どうだね?引き受けはくれるかね?」
もう一度問われて慌てた反論した。
「私のような人間には務まるとは思えませんっ!主任のように仕事は出来ませんし、人望だってありません。」
「ははっ。謙遜しなさんな。君が優秀なのは周知の事実だ。仕事は真面目で的確。その上面倒見もいい。皆から頼られ、他の部署からも一目置かれる存在だ。実際今、庶務課の穴を埋めているのは〝君だ〟と言っても過言ではないよ。」
「それは買い被り過ぎですっ、、!私にはきっとっ、、。」
「急な話で戸惑いはあるだろう。、、少し考えてみてはくれないか?月末には返事をして欲しい。」
「わ、、かりました。」
「では話は以上だ。業務に戻っていいよ。」
「はい、、失礼します。」
頭を下げてから部屋を出ようとドアノブに手を伸ばした時、背後からもう一度声を掛けられた。
「柏木くん、いい返事を期待しているよ。」
「はい、、。」
そう返事をしたものの、どうしていいのか全く分からない。