一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
「、、そんな事があったんだ。辛かったね、紗江。プライベートでも仕事でも抱えてる悩みと不安とか沢山あったのにそんな事があったなんて感じさせずに頑張ってたんだね。紗江は凄いよ。、、本当に。」
「全然凄くなんかないよ。何もかも中途半端で駄目駄目だもん。仕事も恋愛もしっかり出来なくて情けないの、自分が。」
「何言ってんの。完璧な人なんて世の中いないでしょ?これ以上に何を求めるの?全てを完璧にこなしてたら人間味がなくなっちゃって怖いよ。私は〝今の〟紗江が大好きだもん。プライベートな事だってそんなに悩まずに直ぐに話して欲しかったよ。」
「ごめんね、、。」
「っ、、ごめん。今のは私が悪かった。いつまで経っても話してくれないから少しいじけてたの。」
覆っていた手を離して顔を上げると、少し拗ねた表情をした真由ちゃんが困ったように笑った。
「片瀬くんの事、そんな軽々しく人に話す内容じゃないもんね。、、確かに落ち込むかもね。私が片瀬くんの立場でも紗江の立場でも。どっちの気持ちも分かるかな。」
「真由ちゃんだったらどうする、、?」
「紗江はどうしたい?」
「え、、?」
「結局の所、紗江の気持ち次第だと思うよ。さっき私に話してくれた事を正直に話してみたら?落ち込んでる片瀬くんを離れた所からそっと見守ってあげるのも愛だけど、紗江はそれじゃ嫌なんでしょ?」
「、、うん。」
「じゃあ紗江の方から近くに行ったらいいよ。どんなによそよそしくされてもめげずにさ!」
「、、迷惑じゃないかな。しつこいって嫌われない?」
「きっと大丈夫。絶対に伝わるよ。」