一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


今日は週末だった事もあり、いつもよりも仕事量が多く少し残業になりそうだ。



普段は一目散に帰っていく真由ちゃんさえ、定時を過ぎているというのに未だにパソコンに向かっている。






周りを見渡すと殆どの同僚が席に残っていて、他の部署も大半の人間がパソコンに向かっている。

唯一席についている人間が少ない部署といえば、隣の営業課くらいだろうか。





まだ外回りから戻ってきていない人間や接待に出掛けている人間が多く、週末はもぬけの殻の事が多い。


隣の営業課にチラリと視線を向けると当然、彼の姿もなく初日から大忙しなのだろう。








一度携帯を取り出し、携帯と見つめ合う。

実家へ行くか迷ったが躊躇しながらも残業で少し遅れると慎一にメッセージを送った。




本人から口止めされていたとはいえ、こんな大事な事を黙っていたなんて文句の1つくらい言わないと気が済まない。


少しイライラしながらも、携帯を仕舞ってまた業務に戻った。




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