一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
そしてゆっくりとこちらへ近づいてくる。
朝同様に私の目の前で立ち止まった彼は、一度私のデスクを覗き込んでパソコンの電源が落ちているかを確認してからこちらへと向き直った。
『紗江さん、もう仕事は終わりですか?』
「え?う、うん。今終わった所だよ。」
『じゃあ、、もうプライベートな事を話してもいいですか?』
「うん、大丈夫だよ。でも此処だとまだ業務中の人も多くて邪魔しちゃ悪いから外に出ながら話そう?真由ちゃんも一緒に行こう。」
定時から1時間過ぎているとは言えまだまだ社内には上司や同僚も多い為、話題の彼に視線が集まる。
バックを肩に掛けて部署を出ようと促すが、彼は全く動かない。
「、、片瀬くん?行こう?」
『いえ、出来ればここでいいですか?人が沢山いるところの方が都合がいいので。』
「え、、、?それってどういう、、?」
ここじゃ無いといけないとよく分からない事をいう彼だったが、あまりにも真剣な眼差しで見つめられては目が逸らせない。