一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
私と彼は結ばれない運命、、?
それって、、誰が決めるんだっけ?
神様、、、?それとも仏様、、?
『俺といても紗江さんは幸せになれません。紗江さんの理想も何一つ叶えてあげられないんです。紗江さんの理想の男になりたくて、必死で背伸びをしてきましたが、結局の所俺は、、我儘で強欲で弱い歳下の情け無い男です。だから紗江さんには優しくて懐が大きくて何事にも余裕のある大人の歳上の男性が似合っています。きっとそういう男性が幸せにしてくれます。』
彼はそういうと、深く深呼をしてから震える手で私の両手を強く握った。
『だからお別れです。今まで本当にすみませんでした。こんな俺を一度でも好きになってくれてありがとうございました。紗江さんの幸せを心から願っています。、、どうかお元気で。』
キツく握られていた手が解放されると彼は立ち上がり、深々と頭を下げた。
それはもう長い長い間。
何故か次第に視界が悪くなってきて、彼が顔を上げたシルエットは見えるのに表情が見えない。
気づけば何も見えなくなっていた。