一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
するとベットのフチに座っていた長男が更に呆れたように呟く。
「何驚いてんだよ。、、心配するに決まってるだろ、家族なんだから。こいつら姉貴が心配すぎて学校行ってないんだからな。登校時間過ぎてる。ほら、目覚めたの見たら少しは安心しただろ?さっさと学校行ってこい。」
「え!慎兄は!?」
「俺はいいから。ほら、行け。」
「えぇー!?ずるくねぇ?!」
慎一は、下の弟3人を乱暴に掴むと部屋から引きずり出して扉を閉めた。
途端に静かになる部屋。
『嵐が去った静かさ』とはまさにこの事だ。
呆気に取られていると綾ちゃんが困ったように笑った。
「彼ら昨日からもう凄くて。慎ちゃんにおぶられて帰ってきた意識の無いお姉さんを見るなりに顔面蒼白で救急車を呼んだ方がいいんじゃないか、慌てふためいちゃって。それは勿論慎ちゃんが止めたんですけど、、実際の所は慎ちゃんが1番焦った表情してて。」
「そうだったんだね。皆んなに迷惑かけて申し訳ないなぁ。綾ちゃんも本当にごめんね、、?長女なのに情けないなぁ〜、、。」
「誰も迷惑なんて思って無いと思います。でも心配は凄くしてました。大柄の男達がウロウロと部屋の前を行ったり来たりして。正直、邪魔で仕方なかったです。」