一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》

普段穏やかな綾ちゃんの少し棘のある言い方にちくりと胸が痛む。




綾ちゃんが怒るのだって無理はない。

それだけの醜態を晒してしまったのだから。






重い空気になってしまって俯いていると更に言葉が続く。













「大体、お姉さんがいけないんですよ、、。最近は全然帰ってきてくれないし、、皆んなお姉さんが帰ってくるの楽しみにしてて、久しぶりに帰ってきてくれた!って思ったらボロボロの状態でっ、、皆んながっ、、どれだけ心配したかっ、、うぅ、、っ、、。」




涙目で声を詰まらせながら呟く綾ちゃんに枯れたと思っていた涙がまた流れ出す。














「こんなっ、、頼りない私達だけどっ、、頼って欲しかったですっ、、!私達は家族なんですからっ!!!!私達には無理に笑わないで、、取り繕わないでっ、、本音を言って下さいっ!」

「っ、、うんっ、、。」








小さくなって震える綾ちゃんを抱きしめると綾ちゃんもきつく抱きしめ返してくれて2人で子供の様に泣いた。


そして、心の中で自問自答していた言葉を叫んだ。








「っ、、妨害なんてしておいてどうして今更手放すのっ、、?どうして勝手に会社を辞めちゃうの?!今までの楽しかった思い出は暁人くんにとって〝恋愛ごっこ〟だったの?!?!どうしてっ、、、こんなに好きにさせておいてっ、、、一緒に居たら幸せになれないって言い切れるのっ?!?!?!どうしてぇっ、、!?っ、、どうし、、て、、?」










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