一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


「慎ちゃんも呆れてましたけど、なんだかんだでデマも否定しなくて。いや、寧ろ肯定してましたね。」

「なんで、、、?」

「ふふ、そんなの簡単な理由ですよ。暁くんが本気でお姉さんだけを想っていたのを知っていたからです。普段冷たい表情の彼が唯一柔らかく笑うのもお姉さんにだけでしたし、鈍感すぎるお姉さんに対して健気なくらいに一途で、、それはもう誰だって応援だってしたくなります。それに慎ちゃんって無自覚シスコンですから大好きな姉をこんなに想ってくれる相手になら任せてもいいってそう思ったんじゃないですかね。きっと下の子達もご両親も同じ気持ちだったんだと思います。」








困ったように優しく笑って話してくれる綾ちゃんに泣きそうになりながら呟く。









「でも私、、振られちゃったんだよ、、。」

「、、暁くんの事ですから、きっと相当悩んで出した決断なんだと思います。」

「うん、、そうだね。私はどうするのが正解なのかな、、?」

「直ぐに割り切らなくても、今後どうするかも決めなくてもいいと私は思います。数日はここで有給を消化して下さい。」

「え?それは流石に迷惑になっちゃうよ。」

「、、ずっと言えなかった我儘を私も言ってもいいですか?」

「え?」

「私、、お姉さんのご飯が食べたいです。」





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