一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
それからたわいのない話をしながら、お腹を空かせた弟達が待つ家へと到着した。
「やっと着いたね!ごめんね!?重かったよねっ、、!?さ、入って?」
玄関を開けて、彼を中へと招き入れる。
すると目をまん丸くして立ち尽くす彼。
「、、ん?どうしたの?あ!もしかして何か用事とかあった!?!?」
『いえ、用事とは全くないんですけど、、その、、上がっていっていいんですか、、?』
「うん?勿論だよー!って言っても私の家じゃないけどね。騒がしいけど晩御飯、良かったら食べていって?」
彼からスーパーの袋を受け取って、今度は彼自身を中へと引っ張ってドアを閉める。
少し強引だったかもしれないが、こうでもしないと遠慮して帰って行ってしまいそうだったからだ。
私の知ってる彼はとても礼儀が正しくて、もう遅いからと夕飯を誘っても迷惑だからと遠慮する、、そんな子だった。
彼は一人っ子でその上、うちと一緒で両親は共働きで帰りが深夜になることもあった。
だからうちと同じような境遇な子だった事もあり、家に帰って1人で食事するよりも一緒に済ませた方がいいと、ついお節介を焼いていた。
それにあんなに重い荷物を待たせて、お礼もせずに帰すなんて人としてどうかしている。