一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
未だ玄関先に立ち止まったまま彼の表情を伺うと案の定、彼は戸惑った表情を見せて家に上がる事を躊躇している。
そんな変わらない所を見て少しだけ安心した。
久しぶりに会った彼があまりにも別人すぎて、少しだけ恐怖を感じていたから。
「暁人くん、慎一に会うのも久しぶりでしょ。それに弟達とも。この前産まれた亜美ちゃんに会うのなんて初めてなんじゃない?すっごい可愛いの!!もう眺めるだけで癒されるから。、、それにこっちに戻ってきたばかりで積もる話もあるんじゃない?それとも久しぶりの日本でご両親と食事の約束でもしてる?」
『あ、、いえ、でも紗江さんも週末でお疲れでしょう、、?俺の分の食事を準備するのも大変ですし、紗江さんに負担を掛けるのは、、。』
「人数が多い方が作り甲斐があって、私としても楽しいよ?だから食べていって?」
玄関先で小競り合いをしていると、それに気づいた家の人間達が何事かと様子を見に来た。
「あ、姉貴おかえり。と、、暁人?」
「お姉さん、お疲れの所本当にすみませんっ、、!、、あれ?暁くん?」
「おかえり〜〜。もしかして暁兄?まぢ久しぶりじゃね?!こっちに帰ってたんだ!?!?」
「え?!まぢ暁兄じゃん!!!」
彼を見つけるなりに集まってきて、楽しそうに彼を取り囲んでいる。