一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
落ち着きを取り戻りした頃に的場さんは〝よし!〟と一言言うと立ち上がって背を向けた。
それに慌てて私も立ち上がる。
「あのっ!すみませんっ、、醜態を晒してしまってっ、、。」
謝罪を述べると的場さんは振り返った。
「醜態?あれは醜態じゃなくて素直な気持ちだろ?普段冷静で穏やかな柏木さんをあれだけ乱せるのはアイツだけだって事。少しだけ、、付け入る隙があるかもって下心はあったけど、ここまでアイツへの想いを見せつけられたら流石に諦めもつくわ。」
「、、え?」
「柏木さん、自惚れかもしれないけど昔俺の事気にしてくれてたでしょ?当時は長身で綺麗な子だなっては思ってたけど正直なトコを言うと恋愛対象にはなれなかったんだよね。仕事も男以上に出来るし隙もなくて少し近づきずらい感じだった。それがアイツがやってきてから徐々に柏木さんの雰囲気が変わっていった。アイツの事で一喜一憂する柏木さんが可愛くて自然と目で追うようになった。きっと他の奴らも一緒じゃないかな。でもそんなの結局の所、横恋慕でしかない。アイツの事を想ってる柏木さんな事を好きになったんだよ。だから誰も勝てない。アイツ以外には柏木さんの柔らかい可愛い笑顔は取り戻せない。」
そういうと少し強めに頭に手を置かれた。