一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
その隙にキッチンへと食材を運び、料理へと取り掛かる。
暫くすると、皆に囲まれたままリビングへと連れてこられた彼がこちらへチラリと視線を向けると申し訳なさそうに頭を下げソファーへと腰を掛けた。
そんな彼に向かって〝大丈夫だよ〟という思いを込めて微笑んで頷く。
するとホッとした表情を浮かべてから、ようやくリラックスしたように弟達と会話を始めた。
「どうだった?海外は?」
『誰も知り合いのいない土地での暮らしは、いい刺激になりました。』
「やっぱりホームシックなったり?!」
『、、そうですね。ホームシックというよりも時折、無性にここに帰りたくなりましたよ。でも自分で決めた目標もありましたから、ただひたすらに目標に向かって仕事と向き合いました。』
「相変わらず真面目だよな〜暁兄は〜〜。だって日本が恋しくなったら長期休みにでも帰ってもこれたでしょ?」
『そうしたい気持ちはありましたけど、、離れていた分、、一目でも見たら、もう自制が効かないと思ったので。実際に今日、少し暴走してしまいました。』
「少しくらいは良かったんじゃないか?暁人は凄いよ。俺には無理だな。3年間も連絡を取らずに離れるなんて、、気が狂いそうだ。」
『慎一からの定期的な現状報告だけが救いでしたから。もし、現状維持していないと報告があれば仕事なんて放棄して飛んで帰ってきてました。』