一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
『こんなっ、、、こんな事っ、、俺の方が夢なんじゃないかって状況じゃないですかっ!?仕事はどうしたんですか、、、?』
「辞めたよ。だからここに面接に来たの。」
『!?!?』
「迷惑をかけちゃったけど、、皆んな優しく送り出してくれたよ。」
『っ、、そんな筈ありませんっ!社内は俺の悪評が知れ渡ってる筈です!!!!それなのに紗江さんを俺の元に行かせるなんてそんな事っ、、!』
「〝彼はそんな人じゃない〟って言い続けたの。そしたら最後は皆んな信じてくれた。だってっ、、大事にしてくれていたのを皆んなちゃんと知ってるから、、。」
『っ、、っそれでも紗江さんを傷つけた俺をっ、、慎一は許さない筈です、、、絶対に。』
言葉を交わす度に彼の抱きしめる腕に力が入ったり抜けたりするのが分かる。
きっと葛藤しているんだと思う。
彼はなんでも背負おうとしてくる。
大企業の御曹司として生まれた険しく過酷な運命も、、他人の痛みされえも。
それは彼の良いところでもあるけど、同時に悪い所でもある。
だって彼はもう独りじゃない。
彼の事を大切に思っている人達が私の背中を押して、手を引いて彼の所まで連れてきてくれた。