一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
だからもう独りで頑張ろうとしないで欲しい。
今1番大事なのは彼の気持ちなのだから。
「私もね、、ずっと我儘な事を言ってはいけないって思って生きてきた。大家族の長女だから我慢は慣れてる。慣れてるもりだったっ、、!それなのに譲れないモノが初めて出来たの。信頼とか責任とか、、何もかも投げ打ってでも欲しかった。だから私はここにいるんだよ、、?暁人くんはどうしたい、、?」
『俺はっ、、。』
「、、ずっと独りで頑張ってきたんだよね。慎一も暁人くんのご両親も芳川さんも、勿論私もちゃんと知ってるよ。だからもう、独りで抱え込まないで。暁人くんは独りなんかじゃない。怖がらないで、、暁人くんの本音を聞かせて、、?」
私の身体を離した彼は真っ直ぐにこちらを見据えて震える声で呟いた。
『それは、、、、許されない、、我儘を、、言ってもいいと言う事ですか、、、?』
震える手でゆっくりと私の頬に手を伸ばした彼は今にも泣きそうな表情をしていて、私の頬に優しく触れるその大きな手を両手で包んで大きく頷いた。