一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
だから今日のいう日を迎える事が出来た。
「ね、、それより大丈夫?気分とか悪くなってない?ドレスって意外と圧迫感があるでしょ?紗江はすぐに無理しようとするから心配よ。」
心配そうに眉を下げる親友の視線が私の腹部の方へ向いたのが分かって、そこへとそっと手を当てて答えた。
「大丈夫だよ。もう安定期に入ってるし、激しい運動をしなければ問題ないって先生も言ってたから。それに今日は凄く具合が良いの。きっとこの子も一緒になって祝福してくれてるんだと思う。」
、、そう私は今、彼の子をお腹に宿している。
ようやく周囲に認められ結婚式の準備をしている最中、発覚した妊娠だった。
彼は涙を流しながら喜んでくれて、それから更に彼の過保護度が増したのだ。
でも妊娠は病気じゃない。
だからギリギリまで仕事は続けるし、結婚式も中止にしたくないと彼に懇願した。
彼との結婚式の披露宴は大規模なモノだ。
彼の親族は勿論、取引相手も沢山参列してくださる。
その〝貴重な1日〟を空けて貰う為に沢山の人達が調整に動いているというのに私の妊娠で延期になんて絶対に出来ない。
「、、ならいいけど。それにしてもあの溺愛系男子の片瀬君が紗江の妊娠が分かって結婚式を中止にしなかったね!?それが1番の驚きだよ。」