一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
ズバリ言い当てられて思わず赤面する。
婚約中もずっと避妊していた彼がある事を発端に避妊をしなくなった。
それは取引先である若社長からの猛アプローチだった。
婚約していた事は周知の事実だった為、最初はからかっているのだと思っていた。
スキンシップが多いのは国柄だと思うが、それだけではなく会社に訪れる度に高価な贈り物を渡されアプローチを受けた。
取引相手である為に無下にも出来ず困り果てていると、あろう事に彼に向かって〝略奪宣言〟を言い放ってしまったのだ。
そこからの彼は凄かった。
公私混同とはまさにこの事で私と相手の方が接触しないように秘書長に話を通して裏で手を回し私の仕事を調整し徹底的に阻止したのだ。
そしてプライベートでは毎晩抱かれ続けた。
避妊をする事なく。
それから妊娠が発覚したのは直ぐの事だった。
籍を入れていない状態での妊娠に戸惑いを隠せなかったが、いざ公表すると何故か社内に祝福の歓声が上がった。
彼の父親である社長を筆頭に当初反対していた親族でもある重役の方々からも同様に祝福を受けたのだ。