一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
『紗江さん、すみません。、、紗江さんがあまりにも綺麗過ぎて清彦さんにも嫉妬してしまい、待ちきれずお迎えに上がりました。』
そう言って少し頬を染めながら申し訳無さそうな表情を浮かべた彼。
まさか式の最初に見る彼の表情がこんな困った顔だとは思っていなくて自然と笑みが溢れた。
真っ白なタキシードに身に纏った彼を頭の先から爪先までゆっくりと眺めた。
本当によく似合っている。
タキシードというものが彼の為だけに作られたものなのではないかと思ってしまう程に。
手を取るのも忘れて彼のタキシード姿に見惚れていると彼が不安そうに口を開いた。
『やはりこんな我慢の効かない年下の男は嫌になってしまわれましたか、、?』
不安そうに瞳が揺らす彼に少しだけ意地悪をしようとお腹の子に声を掛ける。
「困ったね?パパにはまだ伝わってないみたい。だからかな、、〝年下は嫌だ〟と言ったら私達を諦めちゃうみたいよ?どーする?私達2人にとってかけがえのない人はパパだけなのに。代わりなんていないのにね?」
そう言って微笑むと私の手の上から更に大きい手がお腹を包み込むように重ねられた。
『こんな日にも不安がってしまい、、すみません。でも絶対に諦めません。誰に何と言われようとも例えそれが神や仏だったとしもこの想いは揺るぎないモノです。』